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政治 - 2007年3月08日

国家安全保障支出は無駄づかい

予算をオーストラリアの将来のために
 3月6日、メルボルンのオーストラリア産業グループ・フォーラムで講演したANZ銀行主任エコノミスト、ソウル・エスレーク氏は、オーストラリアがいつか天然資源ブームを振り返り、「あの金はいったいどこに消えたのだ?」と首をかしげることになる、と語った。また、「オーストラリアは、国家安全保障とコーポレート・ガバナンスを目的とした規制のために生産性が損なわれている。実際にはほとんどの規制が、国家安全にもコーポレート・ガバナンスにも寄与していない。こういった規制のために何万人もの人材を雇い、ほどんと何の役にも立たない仕事に就けており、むしろ有益な仕事をしている人材の生産性を妨げたり、コストを増やすだけに終っている」と批判した。このような規制は、人々に、テロリズムや企業詐欺のリスクが実際よりも大きいと思いこませるだけと語った。「空港のセキュリティ・ゲートを通過してから起きることと比較すれば、空港に行く間に交通事故で死ぬリスクの方がはるかに大きい。同様に、誰も読まないような報告書を所管官庁に提出する義務を課したところで、企業の権限を握っている者が法律違反を犯す可能性は少しも減らないから、上場企業の株主はムダに金を失っているだけ」として、そういう規制の撤廃を訴えた。また、過去4回の予算でも2億8,300万ドルの余剰が生まれたのにすべて減税に使われてしまった。10年後に現在の資源ブームを振り返り、「あの金はどこに行ったんだろう」と悩むことになる。減税に使う金があれば水資源や先住民族の社会的不利益を解決することができる。政府は長期的な見通しに立って税金を使わなければならない」と現在の政府のあり方を批判した。(AAP)


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