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最新ニュース - 2006年8月17日

医学部学費20万ドル台に

医師会も批判を強める
 高等教育の実態調査の結果、NSW大学では医学部自費学生の学費が23万7千ドル、メルボルン大学は21万9千ドル、ボンド大学が23万3,100ドル、モナシュ大学が21万4,600ドルといずれも平均住宅ローンに匹敵する額になっていることが明らかになった。オーストラリア医師会のムケシュ・ハイカーワル会長は、「希望にあふれた若い世代が住宅ローンを超えるような学費を請求されるというのは、国として恥ずかしいことだ」と語った。また、政府が「医師を志す学生が増えているのは喜ばしい」と言っている時に、このような巨額の金を積まなければ医師になれないというのは、オーストラリアの「フェア・ゴー」の伝統にも反する、とも語り、全額自己負担学生定員枠の拡大を中止するように訴えた。この批判に対して、ジョン・ハワード首相は、全額自己負担学生は大学生総数の3%にすぎない。93%の学生はHECSその他の援助を受けており、政府は学費の75%を負担している、また、自己負担学生定員が35%を超えてはならないという上限も設けていると反論した。先にキム・ビーズリー労働党党首が、「1999年選挙でジョン・ハワード首相は、学費が10万ドルを超えることはない、と公約したが、あれは嘘だったのか」と批判したのに対しても、「あれはHECSを受けた場合の学費のことだ」と反論し、「最近は仕事を見つけやすいため、大学進学人口が減っている」とも語った。全国学生組合のローズ・ジャクソン会長は、「大学運営をわずか3%の全額自己負担学生の学費に頼っていること自体が異常だ。それというのもハワード政権が大学を慢性的な予算不足に追い込んでいるからだ」と語り、ハワード政権批判者はいずれもこのままでは低所得階層の子弟が高等教育を受ける機会を奪われることに危機感を表明している。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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