シドニー市内に高さ3m、長さ5kmの塀
APECの混乱は10日間に及ぶ
8月16日、州政府のジョン・ワトキンズ副首相は、「ブッシュ大統領が予定より早く来るため、警備や交通規制が9月4日からと前倒しになる。また、APECサミット警備のため、9月1日より、オペラハウスと都心を囲む一般人制限地域に沿って、ブリッジSt、フィリップSt、マコーリーSt、ピットStなどに高さ2.8mの塀を約5kmにわたって設置する工事に入る。塀の内外の通行は9月4日午後8時より規制が始まり、7日午前6時からは植物園、総督邸、オペラハウスと周辺海岸部も一般人制限地域に入る。カールExpwy北出口は閉鎖される。制限地域内外の通行は警察官が歩哨に立つ検問所に限られ、身分証明の提示が求められることもある」としている。アンドリュー・スキピオーネ総監補は、「塀はAPEC主催者の要請ではないが、我が国最大の警備事案であり、必要と判断した。塀は危険人物の出入りだけでなく、爆発物を積んだ車両が近づくのを防ぐ目的でもある」と述べている。カールExpwy北出口は9月10日まで開放されないが、その他の部分も適時APEC出席要人の自動車パレードのために一般車通行禁止になることもある」としている。鉄道はMuseum、St James、Circular Quayの3駅が7日から9日まで閉鎖、バスはCircular Quayの発着がマーチン・プレースに移動される。大規模な市民生活の障害について、NSW州野党党首バリー・オファレル氏は、APECに出席するジョージ・ブッシュ米大統領のシドニー訪問を「義母が訪ねてくるようなもの。ありがたくないがちょっと我慢するしかない」と語った。これまでNSW州の労働党政治家も、連邦政府の保守連合政治家も、「APEC開催はシドニーにとって莫大な経済的利益をもたらす」と広言しているが、緑の党のジョン・ケイ議員は、「檻に入れられたAPEC」と形容し、これほどにまでして開催する価値があるのか? と疑問を投げている。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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