日本、豪の核グループ入りを支持

新原発技術国際フォーラム参加に向けて
　9月9日、ジョン・ハワード豪首相と安倍晋三首相が会談し、オーストラリアが新原発技術国際フォーラムへの参加を希望する時は、日本がオーストラリアを支持することを取り決めた。ハワード政府は、ウラニウム鉱山開発と原子力発電に関する首相見解を発表した2007年4月以降、原発所有国13か国で構成される第四世代原子力システムの研究開発に関する国際フォーラム(GIF)加盟に向けて努力を続けてきた。GIFは、安全でコストが低く、核廃棄物も少なく、核拡散に結びつきにくい先進の原子炉を開発するために7年前に設立された機関。会談後、両首相は、「日本とオーストラリアは核エネルギーの平和的利用に全力を尽くしている。日本は先進の技術とノウハウを所有しており、日本のエネルギー構成と温室ガス排出削減に対して日本の原子力発電は重要な役割を果たしている。その日本はオーストラリア産ウランの最大の消費国でもある。両国は、気候変動問題に対する長期的対策として、核エネルギーを推進し、核非拡散、安全、治安を確保し、クリーンで排気ガスのない原子力発電を推進していくことに同意した。日本は、オーストラリアが第四世代原子力システムの研究開発に関する国際フォーラム加盟を望む時はこれを支持することを取り決める」と語っている。また、両国は、原子力エネルギーの平和利用協定に基づき、新しい協力分野が生まれた時には調査し、話し合いを行うと誓っている。また両首相は、8日の「気候変動に関するAPECシドニー宣言」は重要な第一歩であることに合意した。(AAP)