APEC、ドーハ・ラウンドの再開呼びかけ
今年中には一定の結論を
9月9日のAPEC末日、一足先に帰国したジョージ・ブッシュ米大統領を除く20か国の首脳は、世界の諸国に向け、6年にわたり頓挫したままのWTOドーハ・ラウンドのグローバル貿易交渉に一定の結論をもたらす努力をすることを呼びかけ、2007年末までには一定の結論を生み出すことを提案した。ドーハ・ラウンドは、先進工業国ではすでに瀕死状態にあり、発展途上国は、特に農業と製造業部門の貿易自由化に合意することをためらっている。9月9日の声明で、ドーハ・ラウンドを早期に再開し、結論をもたらすことが非常に重大だとしている。ジュネーブのWTO交渉では、APEC参加首脳も必須と考えている農業部門、製造業部門に関する討議資料の草稿内容が議論された。APECの呼びかけは、「ドーハ・ラウンドの課題は幅広いがこの段階での大まかな成功は農業部門と製造部門の問題が早々に片づくことが必要である。しかし、これらの部門ではすでに一定の進展があり、各国の間の意見の食い違いも何とか橋を架けることができると信じている」と述べている。さらに、「ジュネーブでは熱の入った交渉が再開されており、今年中にはドーハ・ラウンド交渉が最終段階に入るよう、我々の政治意志と柔軟性、意欲を注ぐことを誓う。我々は、WTOのパートナー諸国にも、我々の努力に参加するよう呼びかける。そのため、それぞれの国の閣僚と官僚に指示し、農業および非農業市場へのアクセスをめぐる交渉グループのリーダーたちがまとめた草稿に基づいて交渉を再開させる。WTOのパートナー諸国にも同じ努力をするよう呼びかける」としている。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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