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国際 - 2007年8月18日

APEC首脳環境共同宣言草稿漏洩さる

従来の米豪路線で温室ガス削減目標なし
 8月第3週にはジョン・ハワード政権が作成していたとされる「APEC首脳環境共同宣言」草稿なるものがグリーンピースの手に渡っていたことが明らかになった。8月18日、グリーンピースは、「草稿は、ジョン・ハワード連邦政権が気候変動問題に真摯に取り組む気がないことを如実に示している。共同宣言草稿は、エネルギー効率や林業改善などを最重点にしており、温室ガス削減目標さえ立てず、大手エネルギー消費家に目標設定を要請するにとどまっている。京都議定書の削減量割当てが期限切れになる2012年以降は、この環境共同宣言の内容が京都議定書に代わる国際協定の主柱になるはずである。グリーンピースのエネルギー・キャンペーン担当者は、「この草稿から、ハワード首相が京都議定書をまったく無意味にするためにAPECの環境共同宣言を利用しようとしていることは明らかだ」として、「日本、カナダ、ニュージーランドなどの国が、ハワード政権の作成したこのような宣言書に署名するなら、京都議定書に定められた各国の努力目標を放棄することになる」と語っている。先進国ではオーストラリアとアメリカだけが京都議定書に署名していない。また、緑の党のボブ・ブラウン党首は、「ハワード政権は他国に森林保護を要求しておきながら、自国のTAS州やVIC州の森林破壊を支持する偽善者」と語った。労働党の環境担当ピーター・ギャレット議員は、「共同宣言も具体的な削減目標値なしでは何の意味もない」と批判したが、与党のマルコム・タンブル環境相は、APEC諸国は、拘束力を持った目標値を受け入れるわけがない。省エネ型経済を推進することが前進だ」とこれまでの路線を強調した。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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