安倍首相、連邦議会演説中止か
日豪双方で首相の支持率低迷
安倍晋三自民党は参院選で惨敗し、8月上旬の日本国内の世論調査でも内閣支持率が22%、不支持率が65%、政党支持率も17%と55年結党以来歴史的に2番目の低率となった。2007年5月、ジョン・ハワード連邦首相は、安倍首相とカナダのスティーブン・ハーパー首相に、9月上旬のシドニーAPEC出席後の11日と12日に連邦議会で演説するよう招いていた。2007年は、安倍首相の祖父岸信介首相が来豪し、戦後復興期に日本とオーストラリアの通商協定を結んでから50年にあたる年でもあり、実現すれば日本人として初めて連邦議会で演説する歴史的なできごとになるはずだった。しかし、8月5日、オーストラリア国内では、参院選での惨敗で首相としての将来が不確実になったため、安倍首相が演説予定を取り消すと予想され始めている。ハワード首相のスポークスマンは、安倍首相がキャンベラを訪問するかどうかについても応答を拒否し、「日本国首相の来豪日程は日本国の問題」としている。緑の党のボブ・ブラウン上院議員が声明を出し、「クリスマス・シーズンの日本の捕鯨に対して、安倍首相の演説時に捕鯨反対のデモが行われる見通しだけでも、連邦選挙を目前に控えたハワード首相にはありがたくないことだ。ハワード氏は、日本国首相との自由貿易協定交渉で盛り上がりたいだろうが、捕鯨船が日本を出航するということだけでも、オーストラリアでは票を失う原因になる。支持率を下げているハワード氏にとってありがたくない話だ」と述べている。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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