ボブ・ディラン、オーストラリア・ツアー
アイリッシュ・バンドを伴い
2007年8月のボブ・ディラン・オーストラリア・ツアーは、13日のブリスベンで始まった。ボブ・ディランについて語ることにはほとんど意味がない、体験することしかないと言われている。10代に「風に吹かれて」でデビューしたディランも今は66歳、大御所とも伝説的存在とも呼ばれるかつての「フォーク・ロックの旗手」は、ピカソのように何度もスタイルを変えており、過去の32枚のアルバムからどの歌がどのように演奏されるかはコンサートに行ってみるしかない。オーストラリア・ツアー6回目の今回はヒット・アルバム「モダン・タイムズ」のプロモーションも兼ねており、バックのバンドには、アイルランドのフォーク・ロック・バンド、「ザ・フレームズ」を伴っている。このバンドは、ドニー・ヘロンがギターとバイオリン、トニー・ガーニアがベースで、ブリスベン公演では、前座で最新アルバム「ザ・コスト」から選んだ曲を生々しくパワフルな演奏で聞かせた。ディランの歌が始まっても最初はそれほど気の乗らない曲が続いたが、ディランがギターからオルガンに切り替え、「Rollin' And Tumblin'」で昔のブルージーな力が衰えていないことを感じさせたあたりから俄然力が入ってきた。15日はシドニーで公演。その後メルボルン、アデレード、パースと回り、ニュージーランドのオークランドに飛ぶ。(AAP)
この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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