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国際 - 2007年9月07日

「チェイサー」APEC立入規制区域に自動車行列で乗り付け

恥をかかされた警備陣、全員逮捕で報復
 有名人に仮装してつきまとい笑い飛ばすコメディ・チーム「チェーサーの何でも戦争」は、タイトルそのものが「対テロ戦争」や「対麻薬戦争」などどこかの国の政治家お得意の言い回しをからかっている。9月6日、そのチェーサー・チームや撮影スタッフが3台の車を連ねて、APEC出席国家代表の「自動車行列」もどきにシドニー市内マコーリー・ストリートを行進、ジョージ・ブッシュ米大統領宿舎のすぐ近くまでやってきたが、警備陣に阻まれ、11人が逮捕された。チェーサーの中心人物チャス・リッチアルデロさんは1台の後部座席でオサマ・ビン・ラデンに扮していたという「アブナさ」だった。セキュリティ・ガードに扮して自動車パレードに伴走していたジュリアン・モロウさんも逮捕された。当日夜、女性一人を含み、25歳から47歳までの11人が「正当な理由なく規制区域に入った容疑」で起訴された。この法律はAPEC中のみに有効な特別時限立法である。同法律では、この容疑で逮捕された者に対して、警察は原則として保釈を拒否する権力を与えられている。NSW州警察は、この大胆不敵ないたずらに激怒しており、政府のデビッド・キャンベル警察相は、「少しもおかしくない。チェーサー制作チームは、諧謔もやりすぎないようにとの警察の要請を無視した。市民が警備をこれほど軽く考えていることは憂慮に堪えない」と声明している。チェーサーのメンバー、クレイグ・リューカッセルさんは、ナイン・ネットワークのインタビューに答え、「あそこには4万人もいるのだから、まともに対応できるはずだろう」と語っている。チェーサーが知らずに突破した「警備体制」は、税金でまかなわれるAPEC総予算3億3,000万ドルのうち、1億7,000万ドルを消費して編成されたもの。同夜、ABCテレビが声明を出し、11人は、逮捕されるまで規制区域に入っているとは知らず、規制区域境界と思っていた線の手前で車を転回したところを逮捕されたとしている。(AAP)


この記事はAAP配信記事の忠実な翻訳であり、日本国内の報道と合致しない記述も含まれています。
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